哀しみ

今朝、恩師の訃報の知らせが届きました。短大時代にお世話になった学科長上野先生。
先生は、大分県出身でNHKでディレクターをされていた方で、私にとっては同郷の恩師であり仕事の大先輩でもあり、本当にいろんなことを教えてくださった方です。先生のドキュメンタリー番組は素晴らしいものばかりでした。
今回の知らせは本当に無念で仕方ありません。実は、久しぶりの再会となるはずだったお母さんとお父さんの結婚式。当日、体調を崩されて欠席の知らせが届きました。そして、確か2年前の秋。長野に旅行に来られるので食事をしようと、念願の再会となるはずが、やはり旅行の3日ほど前に体調を崩されキャンセルに。それでは、大阪で必ず会いましょう・・・と約束をしていたら、1年半ほど前に脳梗塞で倒れられたとの知らせ。その後は老人ホームで生活されていると聞き、お見舞いに行きたい、先生に会いたい・・・といつも思っていたのに、今日突然のお別れとなってしまいました。大分に帰省中ということもあって、最期にお会いすることも出来ず・・・もう残念、無念、悔しいとしか言いようがありません。
後悔するのが大嫌いなお母さんは、思い立ったら行動・・・といつも考えているのに、今日ほど後悔したことはありません。
先生とお会いした最後はいつだろう・・・。思い出してみると5年程前だったかな。仕事中、大分局開局番組を制作した先生手書きの台本とフィルムに出会い、上司にお願いして台本をコピーし、当時のフィルムをVHSにダビングして短大の先生の元へ届けに行きました。その番組を数十年ぶりに手に出来たことをとても喜んでくれ、当時の大分の話や仕事の話を語ってくれました。それが、お母さんが先生に送った最後のプレゼントであり、最後の再会だったのです。
お母さんのラジオリポートは、お父さんでさえ聞いてくれなかったのに、先生は早朝にもかかわらず必ず聞いてくれ、必ず毎回アドバイスやお褒めの電話をかけてきてくれ、励まされたものでした。電話・メール・手紙のやりとりはあったものの、お会いできなかったのは本当に悔しい・・・。カズハを紹介するはずが、カズハもそしてお父さんさえも先生に紹介することができませんでした。短大時代の親友達が、今日私の分もよろしく伝えてきたからね、とメールをくれました。
心からご冥福をお祈りいたします。