仕事

翌日6日信毎朝刊より。

今日、お母さんは仕事へ行ってきました。カズハが生まれて初めての仕事です。
それは、松本市の入山辺で撮影が行われていた日本・カナダ・イタリアの合作映画「SILK(シルク)」の撮影現場見学ツアーのスタッフのお仕事でした。
松本は、市の観光課にロケ支援係があり、ドラマ「白線流し」をはじめドラマや映画の撮影がよく行われています。ちなみにエキストラは市民のため登録制度もあり、回覧板で「エキストラの参加お願い」というチラシがまわってくるのも松本ならではなのではないかと思います。先日は、韓国ドラマの撮影もやっていたようで、市内でよくいかにもロケバスという車を見かけます。


さて、今回の映画はマイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、役所広司中谷美紀など出演で、松本では2月27日から今朝まで撮影が行われていたそうです。そんな撮影を終えたばかりの現場へ行ってびっくり。総工費1億5千万円かけて作られた、江戸時代の村のセットは素晴らしいものでした。谷あいできれいな川と段々畑と雪、そして電信柱もない本当に1年かけて日本中を探してたどり着いただけある場所でした。かやぶき屋根も県内の70代の職人さんによって作られ、このあと焼かれたシーンを撮影するそうです。
朝、終えたばかりのセットは次々と機材を運び出し、片付けに取り掛かっていました。セットの中はトイレやスタッフの休憩所となっているのもまたおかしく、英語と日本語が飛び交っていたのが伺えるメモがたくさんあったのも印象的です。


そんな中、今回の私の仕事は、見学者を松本駅からバスで現場まで連れて行き、セットの中を歩きながら、セットの裏話などを交えて紹介するという、いわばツアーガイドでした。バスの中では、映画の説明や撮影風景のビデオをみてもらったりしながら、ちょっと添乗員(風のハルカを思い出すわ)気分で楽しみました。
そんな中、「ロード・オブ・ザ・リング」などの有名作品を買い付けされていた日本人女性プロデューサーとお会いしたり、映画の広報(メーキングビデオなど)を担当しているカナダ人にお会いして広報活動の話を聞いたりと世界をまたにかけて仕事されている方に会えたのも楽しかったです。カナダ人の男性は、松本で3週間仕事した後は、「パイレーツ・オブ・カリビアン2・3」の撮影にも行かなければいけないと言っていて、「おもしろい!いろいろ聞きたい」と思いつつも、英語ができない私は他のスタッフに通訳をしてもらいながら話を聞いたのでありました。泣。
来年秋公開予定でカンヌ映画祭にも出品予定の「SILK」を身近に感じ、公開を待ち遠しく思います。


さて、そんなお母さんの1日でしたが、カズハ君はお父さんとおりこうにお留守番してくれていました。朝6時半から夕方4時まで、こんな長時間2人きりなのも初めてだったお父さんは大喜びでした♪こうやって久しぶりに、1人ででかけるのもいいもんだなぁと思ったお母さんでした。あっ、そうそう。出産後の仕事で変わったこと。小さなお子さん連れの参加者には気を配るようになっている自分の変化を感じました・・・。


ガイドをしているお母さんが、ニュース・翌日の朝刊にばっちり映っていました。。。