絵描きのおじいちゃん・・・

aoniyoshi2005-10-31

今日は、以前仕事でお世話になったおばちゃんコミヤさんとマツオさんと一緒に、マツオさんのお父さんの1周忌のお参りへ宇佐まで行って来ました。
私が結婚したとき、マツオさんが「お祝いに父の絵をもらって!」と言ってくださった青いきれいな別府湾、そして高崎山が描かれた素敵な絵。青いものを持ってお嫁に行くと幸せになると言われていることから青い絵が欲しいなぁと思っていた矢先に思いがけず頂いた絵でした。話を聞くと、92歳のお父様が描かれたもので筆を握らない日はないとか。ぜひお会いしたくなり、出演交渉。息子さんを亡くされてから個展を開くことも人前にでることも拒んでいたおじいちゃんが出演を承諾してくれたのです。どうせならと、ロビー展もやりませんか!とお誘いすると、OKの返事。別府のホテルで泊り込んで、部屋の窓から見える別府の景色を描くと聞いて取材させてもらいました。大作を描くときは、おばあちゃんも一緒で隣に座って、絵の具を出す係り。このお2人の姿が微笑ましく、新婚だった私は「90歳過ぎてもこんな仲のよい夫婦でいたい・・・」と思ったものでした。
これが、私とおじいちゃんとの出会い。退職後に「これからも、ずっとお付き合いさせてね」と言ってくれとってもうれしかったのです。しかし、おばあちゃんが一昨年亡くなり、そしておじいちゃんが去年の11月1日94歳でお亡くなりになりました。私がカズハを出産し松本へ帰る2日前の出来事でした。産後のためお葬式にも行けず、すごくお参りに行きたいと思ってすごしていました。
そして、今日実現したのです。ご仏壇の前でおじいちゃんにカズハを紹介し、おじいちゃんのお写真を拝見しまた涙してしまいました・・・。病院のベットでも「あの時、テレビにでたこと、ロビー展をやれたことはよかったぁ」といつも言ってくれていたそうです。私の実家にも松本の家にもおじいちゃんの絵を飾っています。本当におじいちゃんの優しいお人柄が現れた素敵な作品ばかりです。退職後は、すぐに長野に行ったもので、なかなかお会いできなかったのが今となっては悔やむばかりですが、おじいちゃんと出会えたことに感謝しています。


さてその帰り、豊後高田の昭和の町へ初めて行きました。行ってみたいと思いながら、遠いのでなかなか行く機会もなく今回叶ってラッキー!知らないものそして懐かしいものが並ぶおもちゃの博物館ではカズハも昔の遊び道具に夢中で、とっても楽しそうに遊んでいました。(写真)コミヤさんとマツオさんの幼いころの話も聞きながら昭和の町を楽しみました。
仕事で知り合ったとはいえ、私が遠く長野に行った今でも電話やお手紙を下さる方がいること・・・本当にうれしく思います。大分を離れる前の5年間、沢山の大分県人に出会うことができたこと、私の宝物です。