『食品の裏側』

久しぶりに、育児と家事の合間に読書をした。
とっても興味のあった本『食品の裏側』。図書館で借りたのだけど、予約待ちでかなりまった。元食品添加物商社のナンバーワン営業マン安部氏が書いた、添加物に関する本。ある日、ペットフードなどに使われる端肉と自分が営業したたくさんの添加物が入ったミートボールを愛娘がおいしそうに食べようとした姿を見て、ショックをうけ次の日退社届けをだしたという。自分はなんて物を作っていたのかと・・・。自称添加物のソムリエというように、加工物を食べると何の添加物が入っているか全て分かるほどの添加物の専門家だけに実にリアルに書かれた本で、加工物を食べるのが怖くなってくる。ちなみに食品添加物の3大ドル箱は、「明太子」「漬け物」「練り物、ハム・ソーセージ」。
我が家の添加物チェックは、お父さん。食品会社に勤務しているので、かなりきびしい。今の時代、添加物なしの食品を探すのは難しいので、お父さんの中で添加物のいい悪いの線があるらしく、カズハに食べさせるものもいつもお父さんに裏の表示を見てもらう。でも、私は国が認めているんだし少しぐらいは大丈夫じゃないの・・・と思っていたのだが、そんなに甘くなさそうだ。お父さんが、けっこううるさいので、出来るだけ手作りで味付けをと考えていたものの、実は我が家のしょうゆもみりんも料理酒・だしの素も・・・お恥ずかしながらスーパーの安売りで買ったニセモノだった。しっかり、添加物入りの調味料。これでは、いくら家庭で手作りにしても添加物を多量に接種していたことになる。あちゃ!今まで、裏の表示を見て買うことは癖にはなっていたものの、調味料にニセモノがあるとは・・・。しかし、添加物のおかげで、簡単に料理ができ手間も省けて時間を手に入れることもできるのは確か。
安部氏の言葉に「食べ物のありがたみがわからない子は命のありがたみもわからない。人の命の尊さもわからない」とある。
カズハにも、食べ物が安易に手に入る・・・そう思って欲しくない。手間暇かけて料理をする姿を見せたり、野菜を育てたりして、食べ物のありがたみのわかる人間になってほしいと思う。
食に対してますます敏感になる一冊です。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物